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ドイツの道路:狭さく

今日は、ドイツのコミュニティーゾーン等で用いられている物理的デバイスについて、ご紹介しようと思います。といっても、いろいろなデバイスがありますので、今日はそのうち“狭さく”だけをご紹介します。


私はドイツに来てからずっと、ドイツ人は狭さくの使いかたが大胆かつ巧みだなあ、と感心しています。日本で用いられている狭さくは、住宅地への入口に設けたり、通り抜け車両に対して障害を付与するために使われたりしていますが、メインストリートに設けられることはあまりありません。
しかし、ドイツではメインストリートにこそ狭さくが積極的かつ大胆に用いられているんです。非常に効果的でうまいです。
上の写真は、Düsseldorfer Straßeというラインクニー橋につながる並木道に用いられている狭さくです。あるいは、シケイン(クランク)といったほうがいいですかね。最近設置されたもののようです。
日本で設置されている狭さくやシケインは、ほとんどが道路の側方から車道をいじめていく構造ですが、ドイツでは道路の中央から車道をいじめる構造のほうが多いです。路駐天国状態のドイツでは、道路の側方にはいつも路上駐車という障害物があるので、狭さくやシケインの効果がでないのでしょう。それと、日本のように中央線のないような小さな道路に設けているのではなく、2車線以上ある大きな道路に対して行っているので、側方から車道をいじめても対向車線側にはらみだして走行されるため、効果がない上、かえって危険を増大させかねないからでしょう。それだけ、大通りへの対策が多いということです。日本とはまったく違います。


一昨日ご紹介した、Arnulf Straßeというバス路線に設けられている狭さくです。
こちらは、全部で4車線ある大通りです。双方1車線ずつを減じて片側1車線にし、しかもこのデバイスでできた交通島(中継島)を利用して、横断歩道を設置しています。ドイツでは(という言いかたもヘンですが)、横断歩道で待っている人がいたら、車は停止しなければなりません。これは厳しく取り締まられているようです。
実は日本でも同じルールなんですが、警察の取り締まりは皆無といっていいですね。私は自治体職員だったときには、よく公用車を運転していましたが、公用車が横断待ちしている人に気付かずに通り抜けてしまうと、「公用車(公務員)が交通ルールを守っていない」って市民からの電話がかかってきていました。


こちらは、以前にご紹介しました日本人通りと呼ばれるインマーマン通りの1つ裏のFriendrich Straßeという通りで、あまり大きな通りではありませんが、Uバーン(地下鉄)が地下を通っている通りです(ヘンな日本語になってますが、地下鉄が地上を走っている区間が長いので)。
ここでは、駅に降りるための階段の出入り口を道の真ん中にして狭さくとして利用するとともに、横断歩道の交通島(中継)としても利用しています。

一見同じ”狭さく”でも日本とはまるで使いかたが違いますね。見習うべき点が多いと思います。
イマジン * ドイツの道路 * 01:55 * comments(3) * trackbacks(0) * - -

コメント

イマジンさん、こんにちは。いなかものです。

ドイツの自転車道や道路構造など、貴重な情報、毎回、大変参考になります。

しかし、ドイツは大胆な道路構造を採用していますね。
日本では考えられないようなことまで……。

国の歴史や文化、国民性が違うのでしょうね。
日本も見習うべきことは見習った方が良いのですが、
なかなか、そこまで思い切ったことは採用できないような気もします。

では、失礼します。




Comment by いなかもの @ 2008/06/28 5:40 AM
イマジンさん、こんにちは。
ドイツを視察した時に感じたことは、歩行者用信号の青時間が短いこと。青になって渡り始めても途中で赤になることもしばしば。
そんな時に助かるのが道路中央にある「安全帯」です。これはイマジンさんの日記にもあるように、狭さくによる車の速度低下と歩行者の安全を守る「安全帯」の両方を上手に組み合わせたものだと思いました。
でも大阪人としては、一度で横断歩道を渡りきれないことに多少イライラしたものです。
Comment by まちかど探検隊 @ 2008/06/28 10:32 AM
いなかものさん、ご無沙汰しております。

>日本も見習うべきことは見習った方が良いのですが、
>なかなか、そこまで思い切ったことは採用できないような気もします。

ん〜。そうですね。いま、この違いはどこから来るのかなって考えていたんですが、高速道路網の整備水準というか、高速道路の密度が違うからではないかと思いました。
つまり、ほとんど渋滞しない高速道路網(しかも無料)があるので、通過車両は一般道を通らずに済む。だから、一般道はいじめても特段問題とはならないのかなあと思いました。


まちかど探検隊さん、こんばんは。
母校での講演はうまくいきましたか。

>歩行者用信号の青時間が短いこと。青になって渡り始めても途中で赤になることもしばしば。

たしかにそうです。この話もそのうち書こうと思っていましたが、ドイツの歩行者用の信号は、青になってすぐに渡り始めても青のあいだに渡りきることはできません。
せっかちだなあと感じますが、「ボケっとすんな!」ってことなんだと思います。これによりロスの少ない信号交差点を実現しているのかもしれません。
Comment by イマジン @ 2008/06/29 4:31 AM
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