<< April 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< みちの名前 | main | ブラックバード >>

フルークハーフェン橋


地図にはFlughafen Brücke(空港橋)と書いてありました。
デュッセルドルフ国際空港から44号線を西に行くと、ライン河渡河部に架かっている橋梁です。何度かご紹介しましたライン河に架かる3つの斜張橋から見ると、下流側に進んで次に出てくる橋梁になります。
タワーを橋軸方向に傾斜させてV字形(というか逆三角形)にした非常に珍しい斜張橋です。これは、タワーを傾けることで、ケーブルの角度が起きてくるので、ケーブル張力により桁に作用する力のうち水平成分が減って、上向きの力が大きくなり、効率的に桁を支持できることを狙った形式でしょう。
私はこのアイデアは、(仮称)福井港テクノポート大橋で知ったのですが、設計が完了した段階?で事業凍結し、建設には至りませんでした。ですから、このようにタワーを傾けた斜張橋は実在しないと思っていたので、このフルークハーフェン橋を見てとても驚きました。

先日、買ったばかりの車に乗って行ってみたのですが、桁断面はPC箱桁にストラット付きの張出し床版を有する形式になっていました。
これは、日本でも採用されつつある新しい形式です。これを見た時、正直言って少しほっとしました。この橋梁形式のアイデアは、日本で考え出されたものだと思っていたのですが、もしこの橋が古いものだったら、ドイツのほうが先ということになってしまうからです。
帰宅後、さっそくググってみましたら、やはりフルークハーフェン橋は2002年に完成した新しい橋梁だとわかりました。テクノポート大橋の設計は阪神大震災の頃だったと思うので、日本のほうが先に考えていた形式だということになるでしょう。もしかすると、フルークハーフェン橋を設計した人もテクノポート大橋を知っていて、それをヒントに設計したのかもしれません。特許関係がどのようになっているのかわかりませんが、もしそうだとしたら、ちょっとうれしいですね。
100年前にすでにかなり高度な橋梁技術をもっていたドイツ人が、今は日本の橋梁技術から学ぶようになっているとすれば、とても名誉なことですものね。

あ、書き忘れましたが、なぜ、このフルークハーフェン橋の存在に気がついたかといいますと、Google Mapで下の画像を見たからです。この橋の影をみて、「ドイツが先だったのかあ〜」って一瞬がっかりしたのが、きっかけでした。

イマジン * ドイツの橋 * 01:38 * comments(2) * trackbacks(0) * - -

コメント

福井港テクノポート大橋の発案者の景観デザイナーの山本と申します。おそらく河川条件からあのスパン通すには、かなり高い主塔となり、のどかで自然豊かな田園風景が台無しになると考えられ、主塔高さを極力低くと考えられていたとしたら全く同じ発想です。
福井平野を西流する九頭竜川の最河口で左岸は平地、右岸のみ市街地で、巨大な塔には違和感が在りすぎたので、極力低くすべきと考えたのが世界初の斜張橋です。側面から視た形は似ていますが日本のは立体的です。
Comment by 山本 浩 @ 2013/07/30 4:18 PM
山本さん、コメントありがとうございます。
テクノポート大橋は凍結になってしまい残念でしたが、面白いデザインだと思っていました。
フルークハーフェン橋は空港の滑走路の延長線上にあるため、高さを抑える必要があったのかもしれません。
デュッセルドルフもそうですが、ロンドン、パリ、ブダペストなどは個性豊かな橋梁群が街の魅力の一つとなっているので、活力を呼び込める橋をデザインすることは素晴らしいことだと思います。
Comment by イマジン @ 2013/07/30 10:34 PM
コメントする









トラックバック

このページの先頭へ