<< November 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< ライン河下り | main | フルークハーフェン橋 >>

みちの名前

ライン河下りのガイドさんから、いろいろなことを教えていただきました。こういうことは個人旅行にはない、団体ツアーならではの特典ですよね。

●アウトバーンという言葉の意味
アウトバーン(Autobahn)のAutoは自動車で、Bahnは軌道という意味だそうです。
初めて知りました。私はぼんやりと、アウトは英語のOutで、まちの外(人の住んでいないところ)という意味だろうって思っていましたが、自動車だったんですね。そして、後ろに付くのは道路を意味するシュトラッセ(Straße)ではなく、一般に軌道の意味で用いられるBahnなんですね。直訳すれば、「自動車用軌道」です。確かに速度制限なしで、まっすぐなあの高速道路は、自動車用軌道というイメージにピッタリですね。

●道路の名前と路線番号
日本の道路には、国道○号、県道○号などの路線番号がついています。そして、大きな道路には、○○道や○○線、○○通りなどの名前もついています。しかし、市道にはほとんど名前がついていない(知られていない)ですよね。一応、市道○○線支線○号などの名前は付いているのですが、これは道路管理者(市役所)が付けている管理用の路線名に過ぎず、郵便屋さんや運送屋さんに言っても通じません。市民から見れば、市道は名無しと同じです。
一方、ドイツでは、市道には○○通りなどの名前が付いていて、○号などの路線番号はなく、アウトバーンには○○通りのような名前がなくて、○号という路線番号だけが付いています。日本とはほぼ逆ですね。そして、市道の名前は必ず現地に表示されていて、それが住所にもなっています。このあたり日本も見習うべきだと思います。
それと少し脱線しますが、住所の付け方は、「○○通り△番」ととてもシンプルでわかりやすいのですが、さらにわかりやすいのは、道路の右側が偶数番地なら、左側は奇数番地と、道路の左右で偶数か奇数かをはっきり分けているんです。だから、住所から友達の家を探しだすのはとても簡単です。
それから、アウトバーンですが、こちらの路線番号の付け方もとても工夫されています。まず、路線番号が一桁のアウトバーンは最重要路線で、二桁はその次に重要な路線、三桁は上位路線間の連絡道路とされているそうです。ここまでは、日本とよく似ていますね。そして、私が面白いと思ったのはここからなんですが、基本的に南北に走る路線には奇数の、東西に走る路線には偶数の路線番号がついているそうです。これはいい考えですよね。行きたい方角さえ確かなら、適当に走ってもある程度の確度で目的地に近付けます。
ちなみに昨日のライン河下りでは、南のほうに行ったのですが、行きは3号線を南下し、帰りは61号線を北上しました。これは細長い島国の日本には馴染みにくいのかもしれませんが、面白いと思いました。

私にとっては、市道の話もアウトバーンの話も面白かったのですが、つい二月ほど前まで地方自治体で道路を管理していた立場だったので、市道のありかたはとても勉強になりました。
・市道にすべて名前が付いていて、それが目立つように現地にちゃんと表示されている。
・そして、自分のうちの住所がその市道名になっている。
この2つのことは、市民に愛着を持って道路を使っていただく上で、非常に重要なことだと思いました。
ゴダイゴの歌に「ビューティフル・ネーム」という名曲がありますが、名前ってすごく大事だと思いました。名前もわからない道路に愛着はわきませんものね。
イマジン * ドイツの道路 * 06:28 * comments(2) * trackbacks(0) * - -

コメント

ドイツ合理主義の一端を感じる内容ですね。
地域住民に視点を置くと共に、遠くからわざわざお越しの方にも利便性を共有できるように配慮された仕組みであるように感じます。
どこか京都の街に通ずる感じがしますが、趣は異なるのでしょうね。
ところで、少しだけ岡山のPRをさせて下さい。
岡山市内の市道には結構愛称が定められています。
公募によって決定されたもので、路線名表示はすべてこの愛称が用いられています。
http://www.city.okayama.okayama.jp/toshi/dokan/aisho/image/aisho-hontyo.pdf
しかし、後から付けられた愛称ですので、地名にまでは用いられていません。
地名は今や平成の大合併により、喪失の憂き目に遭っています。同時に、これまで明治の大合併、昭和の大合併、各段階で由緒ある地名が失われてきました。
名前とはその本質を表現するものだと思っています。もっと名前を大切にしていきたいものです。
Comment by ヤマト @ 2008/05/26 9:14 AM
ヤマトさん、岡山市の取り組みをご紹介いただきありがとうございます。
私も岡山の仕事をいくつかしたことがあり、この辺りも通ったことはありますが、あまり印象に残っていないですね。
平成の大合併では、たしか岡山はものすごい統合が進んだんでしたよね。私の住んでいたところは、逆にほとんど合併が進みませんでしたが、県民性なんですかね。
あと京都ですが、私も日本の京都に似てるかなと思って、それも書こうと思ったのですが、京都の住所はスッキリしていませんよね。○○区××通下ル△△筋西入ル・・・って感じで。ドイツは、これを最後だけにした感じです。
私は短い名前が好きですが、京都は長い分だけ、由緒ある名前がたくさん盛り込まれているかもしれませんね。
Comment by イマジン @ 2008/05/27 4:59 AM
コメントする









トラックバック

このページの先頭へ