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防災とボランティアの日

今日は、防災とボランティアの日です。
兵庫県南部地震から13年が経ちました。
今日の朝刊に、今後30年以内に震度紺幣紊涼録未起こる確率という図が掲載されていました。

この図によれば、最も確率が高いのは、伊豆半島(静岡県)から足摺岬(高知県)までの太平洋沿岸と根室周辺となっています。次いで確率が高いのは、関東平野南部、長野県、奈良県、大阪府、四国地方全体と北海道東岸、仙台市周辺となっています。

こういうものを見ると、また血がうずくんですよね。
昨年買った理科年表にある日本の主な地震のうち、M6.5以上の地震で震央座標が示されている地震をすべてデータベース化して、納沙布岬、襟裳岬、青葉城跡、東京タワー、浜松駅、名古屋城、英虞湾、新宮駅、潮岬、大阪城、室戸岬、足摺岬の12地点の既往地震歴を推定してみました。

推定手法は、以前にブログで紹介しました素人にもできる地震応答予測のやり方です。
ただし、前回のように、最初に緯度と経度を調べて、震央距離を求めて・・・なんてことをやっていたら、時間がいくらあっても足りませんので、任意の調査地点の緯度と経度を入れるだけで、すべての既往地震に対する推定応答値を瞬時に求められるものを目指します。
そのために、まずは既往地震データを入力、入力、ひたすら入力・・・約250もの既往地震の発生年、年号、場所、震央座標、地震規模を入力しました。結構疲れますね。しかし、残念なことに、M8.2を超える地震のうち4つの震央座標がわからないんですね。いずれも海洋型地震ですので、大まかな座標でも大勢に影響はないんですが・・・まあ、仕方ありませんね。

次に、応答加速度を求める構造物側の条件(地盤種別、固有周期)を考えます。地盤条件は埋立地の被害予測にも使えるように、擬鐫枠廖銑啓鐫枠廚3種類すべてを対象にしておきます。固有周期はどうしようかな。建築物の固有周期についてググってみたところ、2階建てまでの一般住居が0.1s〜0.3sくらい、10階建てビルが0.7s〜1sくらいのようなので、0.1s〜1.0sくらいまでにしたいところですが、ケースが多すぎると計算結果を見るときに目が疲れるので、0.2s、0.3s、0.5s、0.7sの4種類に決めました。3種類×4種類で全部で12ケース計算させます。
この12ケース分の距離減衰式をexcelの各セルに組み込んで、とりあえずテスト計算させます。なんとか、うまくいっているようです。
次に緯度と経度から地球上の弧長を求める式ですが、理科年表の地震歴のところに出ていました。調査地点をA点、既往地震の震央をB点として、2点間の距離をすべて計算させるようにしておきます。
結構簡単に完成しました。この程度なら、もっと早くこれをやっておけばよかった。
検証は、柏崎刈羽原発でやってみます。調査地点に北緯37°26′、東経138°36′と入力して、素人にもできる地震応答予測のときの計算結果と合えば、セル間のリンクがちゃんと張れているということです。うまくいっていました。最初は何度か失敗するだろうと思っていたのですが、今日は調子がいいです。一発でうまくいきました。なんだかちょっと感動しています。これいいなあって。調査地点の座標を入れるだけで、既往地震すべてに対する推定応答加速度が瞬時に求まるなんて・・・なんて便利なんだあと自分で自分の作ったものに感動してしまいました。

さて、あとは簡単です。ジャンジャン計算できます。
12地点の最大応答加速度(gal)、震度察400gal以上)の発生回数、震度此250gal〜400gal)の発生回数の3つをメモしていきます。こんな感じになりました。

納沙布岬 最大499gal、震度 3回、震度 2回
襟裳岬 最大763gal、震度 3回、震度 5回
青葉城跡 最大485gal、震度 2回、震度 9回
東京タワー 最大1,116gal、震度 13回、震度 11回
浜松駅 最大949gal、震度 7回、震度 13回
名古屋城 最大1,219gal、震度 10回、震度 11回
英虞湾 最大755gal、震度 8回、震度 16回
新宮駅 最大1,298gal、震度 12回、震度 6回
潮岬 最大2,190gal、震度 10回、震度 5回
大阪城 最大1,281gal、震度 19回、震度 14回
室戸岬 最大984gal、震度 6回、震度 5回
足摺岬 最大458gal、震度 6回、震度 6回

日本の観測史上最大の地震、宝永地震(M8.6)から震央距離30kmの潮岬は、予想通り相当に厳しい場所だとわかりました。震央座標のわからない4つの巨大地震のうち3つは東海・東南海・南海地震ですので、これらの地震も震度擦箸覆襪任靴腓Αそして、地震よりも怖いのは、そのあとすぐに来る津波です。防潮堤や水門、ハザードマップでどこまで被害を抑えられるのか。本当に難しい問題だと思います。
それから、予想以上に厳しい結果が出たのは、東京タワーと名古屋城と大阪城でした。といっても固有周期が全然違いますから、この3つの建造物が倒れるというのではなく、これらの周囲の一般建築物が大きな被害を受けそうだということです。
3大都市は観測記録が多いので、回数だけ見れば多いという結果になるとは予想していましたが、1,000galを超えるとは予想していませんでした。

話が変わりますが、理科年表の既往地震の年表は、かなり細かく見直しがされているんですね。私が大学の時に買った古い理科年表では、宝永地震はM8.4でした。今回調べたのはM6.5以上のものだけですが、この中では、震央座標、地震規模などが修正されているものが非常に多く、何も修正されていないものは2つに1つくらいしかなかったと思います。地震を研究されている方々が、随時修正を加えていってくださっているのでしょうね。こうした地道な研究には頭が下がります。

イマジン * 災害 * 22:42 * comments(1) * trackbacks(1) * - -

コメント

初めてコメントします。よろしくお願いします。
今年は私たちにとって節目の年になるので、これから少しずつ、結婚してからのことを振り返ってみたいと思います。
私の視点から書くことによって、このブログをごらんの皆様にも、参考になることがあれば幸いです。
私たちは、阪神淡路大震災のボランティアがきっかけで知り合いました。その後特に被災地のために何をするわけでもありませんが、そのことがいつも私たちに影響を与えているような気がします。
Comment by イマジンの妻 @ 2008/01/20 10:05 AM
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From ウワサは本当? @ 2008/01/18 6:54 AM
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