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公務員3年を振り返って―蘚伉&新規採用職員研修

3月で公務員になって丸3年になります。
公務員としての経験をもって挑戦した技術士/施工計画は、まだ合格発表前なので実を結ぶかどうかはわかりませんが、公務員として3年間、自ら公共工事を企画し、設計し、発注し、監理してきた経験が自分の中で確かなものになりつつあります。
「石の上にも3年」とはよく言ったものです。
1つの節目を迎えるということで、公務員の3年間を振り返ってみようと思います。
今日は最初ですし、私の友人や知人でも何人かがこの4月から公務員になられますので、初登庁のことを思い出してみます。
平成17年4月1日、この日私は民間の設計技術者から転職して、公務員になりました。そのとき何を考えていたのかなあと思い、新規採用職員研修のあとに書いた研修報告書を引っ張り出してみました。

新規採用職員研修報告書 平成17年4月1日〜4月7日
●研修1日目 4月1日(金)晴れ。入庁初日。
 10年間勤めた前の会社を退職し、社会人となって11回目に迎えた年度初めは、見事な晴天であった。
 今日は、妻の育休明けの職場復帰、二人の息子の保育園入園と、まさに我が家の新しいスタートである。しかし、まだ、配属先も決まっていなかったので、春の晴天に反して桜がなかなか咲かぬように、私の気持ちも不安が勝ったままでの初出勤であった。

助役の講和
 「あいさつ」、特に朝のあいさつを「おはようございます」と元気よくすることが大切だというお話であった。
 公務員の定義が「全体の奉仕者」、「市民の奉仕者」であるという原点に立ち戻り、より市民に近い立場、視点で行政を行うことが今の世論であるとすれば、市民の皆さんと接する際もやはり最初は「あいさつ」から始まり、「おはようございます」という元気なあいさつがとても大切だと改めて感じた。

辞令式
 「私が市役所の職員になる瞬間である」という感情は意外に小さく、「配属と待遇がどうなるか」という気がかりが心の中を満たしていた。
 30数人の新規採用者のうち、私の席は15番目であった。募集人数は事務職10数人、技術職若干名ということだったと記憶していたので、事務職、技術職の順に席が並んでいるのだろうと想像をめぐらせていた。辞令の交付が始まると配属課ごとに並んでいるとわかった。事務系の部署が続いたあと私の前の二人(13番と14番)は保育園となって、急に不安になったところで私の名前が呼ばれた。
 市長の前まで進んだところで、「○○市技術員に命ずる。建設部土木課勤務を命ずる」と辞令を読み上げられた。このときから私は市役所職員となった。配属については、ほぼ予想通りであったが、待遇(級、号給および給与)には正直言って驚いた(基本給が前職よりも10万円以上下がっていた)。計算を間違えているのではないかと思い、研修の合間の時間に職員課の方に確認したところ、「公務員の経験は100%評価しますが、民間での経験は割り引くことになっています」とのことであった。
 初めて知った事実であり、残念で悔しいという思いもあったが、自分で選んだ道である。「道はひらける」と信じて頑張るしかないと決意を新たにした。

研修1 社会人としての心構え
 「職場のルールとマナー」、「組織と仕事」について、基本的な事項を説明していただいた。
 10年前、私が社会人となったときも同じような内容の研修を受けたはずだが、あまり記憶がない。改めて説明を受けると、どれも大切なことで、ルール、マナー、心構えといった基本的なことができていてこそ、よい仕事を行えるのだと感じた。
 最後に挙げていただいた10の言葉は、いずれも大事なことだと思った。このうち私は、助役の講和にもあった「あいさつ」と「人を嫌わないように」を心掛けたい。

自己紹介
 新規採用職員が順に自己紹介をおこなった。3人に1人くらいの割合であったか、社会人経験者が多く、心強かった。
 また、登山やオートバイ、それから海外生活など冒険的な趣味や経験を持った方が多かった。ここには、自分から何かをやろう、道をひらこうという意識の方が多いのだろうか。

研修2 公務員としての心構え
 道路計画などの実務をおこなうための法令(道路構造令など)の前に、地方自治法や地方公務員法などの組織法や身分法があり、ここが民間とは大きく異なる点だと感じた。私のような民間経験者は、このギャップに注意しなければならない。
 「地方分権時代に求められる公務員像」ということで、「住民とともに考え、住民福祉の向上を図るため、自ら政策を企画し、実現する人材」というお話があった。これは、地方分権時代に限定されない普遍の公務員像だと思う。自らの政策を企画するためには、柔軟な思考と発想、それから経験が不可欠なので、常に型に縛られない自由な考えかたをできるようにしていきたい。

研修3 給与と勤務条件
 条例主義。勤務時間も給与も条例で定めるところがまさに公務員だと感じた。
 厚遇問題に配慮されてか、給与表は民間と比べても決して高くない水準に抑えられ、横並びも徹底されているようであったが、手当ての種類が民間のそれと比べて非常に多いと感じた。このあたりが今後削減されていくのだろうか。

●研修2日目 4月4日(月)曇り。
研修4 市の財政
 予算、決算、それから財政状況を分析するための指標など、私には難しい分野であるが、想像以上によく理解できたように思う。前職の最後に担当していたアセットマネジメント業務の経験が少しは役に立っているように思えた。
 歳入決算のうち、市税の割合が非常に大きいことには驚いた。逆に市税に依存しすぎているとも感じた。このあたりの感覚を養えるように、財務への関心を高く維持していきたい。

研修5 市の概要
 本市の沿革と市町村合併の動向などに関するお話であった。
 初日の研修でも「住宅都市から文化都市へ」という話を伺ったが、市の目指している方向性が変化してきていることを学んだ。

研修6 地方自治のしくみ
 これまでの研修でも出てきたが、住民の福祉を増進させることが地方自治の目標であり、私たち地方公務員の本分、使命であるということ、そして、これを支える仕組みとして、様々なルール(法令、権利、義務など)があることを学んだ。
 国と地方との関係には、いろいろな問題が含まれており、今後も時代の要請とともに変化していくものと思われるが、身近なところから自分の本分を果たしていこうと思う。

研修7 人権教育について
 非常に難しい問題で、永久になくならないのでは、とさえ思えるが、とても重要なテーマである。
 私は数年前に参加していたユニバーサルデザインに関する活動で、ある身障者の青年に出会った。私は平等に接するというよりもむしろ彼に意識を集中させて接していた。しかし、彼は私に世話されることを望んではおらず、多少苦労しても何事も自分でしたいと考えていた。この点で私は彼を差別(自由を剥奪)していたことに気づかなかった。
 私の行動がバリアフリーを目指すものであるとすれば、彼の望みはユニバーサルデザインだったのだろう。今後、公共事業を担っていくにあたっては、相手の気持ち、利用者の気持ちを大切にしていきたいと思う。

●研修3日目 4月5日(火)晴れ。
研修8 接遇
 ビジネスマナーとしての接遇と市役所の職員としての心構えについて参加型の研修をおこなった。接遇の基本は、公務員でも民間でも全く同じであったが、心構えとして「ある市民に対して職員1人が不快を与えたら『他はいい人だろう』と好意的には決して受け止めてはくれない」というお話が印象的であった。
 また、聴きかたは、今後、住民との協働の機会が増えていく中で重要になってくると思うので、意識的に心掛けていきたい。

研修9 市の情報セキュリティ
 行政においてもサービスの多様化、高度化などに伴って情報化が進んできているが、民間に比べて扱う情報の重要性が格段に高く、情報漏えいが発生した場合に犯罪につながる可能性が高いなど、リスクが大きいため、セキュリティは特に重要である。
 本市の情報セキュリティの内容について説明を受けた範囲では、中堅企業が行っている内容よりやや厳しく、一部の大企業が行っているセキュリティよりも簡易であると感じた。パスワードの暗号化や無線LANの傍受対策が必要ではないかと思われた。

研修10 市の組織と仕事
 例えが不適切かもしれないが、総合商社のように非常に多様なセクションがあり、すべてを把握することは容易でないことだと思われた。
 将来、どのような部署を経験していくことになるのかわからないが、公務員の目標は1つ、目指すべきものは同じだと思うので、前向きに取り組んでいきたいと思う。

●研修4日目 4月6日(水)晴れ。
 庁外のコミュニティセンターや消防本部、浄化場などを見学した。
 市民でありながら、あまりよく知らないものがあり、貴重な体験だった。

●研修5日目 4月7日(木)曇り。
座談会 〜先輩職員と語る〜
 4班に分かれて、先輩職員との座談会をおこなった。
 私の入った班には、事務職と技術職の先輩が1人ずつついた。技術職の先輩は私と同じ土木課の方だった。
 先輩からは、「あいさつだけはきちんと」、「名前を早く覚える」など、貴重なアドバイスをいただいた。

●おわりに
 今回の研修では、市の職員になるにあたっての基礎を教えていただいたほか、先輩職員との交流や同期との繋がりを深めることができて有意義でした。
 研修期間中、講師をしてくださった方々、世話をしてくださった方々、各施設を案内してくださった方々に、この場を借りて深く感謝を申し上げます。

以上

イマジン * 公務員 * 23:58 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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