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地方公務員の試験

以前に「日暮れて道遠し」という題のブログで、公務員の昇任試験の話を書きましたが、その結果通知が昨日ありました。それから、ズバリの愛読者さんからリクエストもありましたので、公務員の昇任試験と採用試験のことを少し書こうと思います。

●公務員の昇任試験の結果について
たしか守秘義務があると思いますので、詳細なことは書けませんが、結果は合格でした。点数は悪かったようです。少しは勉強しましたが、法律文章を丸暗記する必要がどこにあるのか理解できませんので、いっそのこと私が不合格点を取った方が面白かったかな、という気がしています。
私が不合格点を取った時、果たして私を不合格に出来るのか・・・ん〜、やっぱりこの方が面白そうでしたね。
優れた公務員技術者とはどんな人物なのか。公務員技術者は何を目指すべきなのか。そのあたりの定義とか、理念といったところが自治体の人事職員にはまるで分かっていない、完全に取り違えていると思います。コンピテンシーモデルを提示したほうがいいと思いますね。
私が今年の技術士試験に合格できれば、うちの市役所では職員として初の技術士合格者となります。
そのあとで、私は、私に続く者への道を整備すべきだと提案し、真の技術者の育成を真剣に考えるべきだと訴えるつもりです。

●私が受けたときの公務員採用試験について
私が採用試験を受けたときの募集は次のような感じだったと思います。
 一般行政職員(事務職) 受験資格はたしか27歳くらいまで
 一般行政職員(土木職) 受験資格はたしか33歳くらいまで

私は土木職のほうを受けました。当時32歳でしたので、土木職しか受験資格がありませんでした。
土木職の一次試験は、一般教養試験と土木職用筆記試験だったと思います。
一般教養試験は、公務員試験の本によく出ているような試験そのものでした、世界史とか政治史とか土木技術者がふだん全く使わない知識に関する択一式の試験でした。ちなみに私は、全く勉強せずに受験しましたので、出来もさっぱりだったと思います。

土木職用筆記試験は、たしか6問あったと思います。すべて必須で、最初の問題は力学の問題。2番目〜5番目は用語説明のような問題で、最後の問題は原稿用紙1枚に記述する問題だったと思います。どんな問題だったかもだいたい覚えていますが、たしか試験問題に関して守秘義務があるので、詳細を紹介することはできません。
まあ、技術士試験とほぼ同じと思って良いでしょう。私ははっきりと「この問題を作成した人は、技術士第二次試験(建設部門)を強く意識している」と思いました。2問目以降はすべて技術士試験で出題されても不思議でない問題でした。この筆記試験は民間経験者を採用することを強く意識していると思いました。

採用試験の面接試験は、あまりよく覚えていません。世間話のような問答が多かったです。私の経歴書にある業務のうち、数件に興味をもったようでいろいろ聞かれましたが、最後に「ここに来てもそういう仕事はもう出来ませんよ。ここにあるのはもっとずっと地味な仕事です。それでもやっていけますか」みたいなことを言われたことを覚えています。

私はこの1回しか公務員試験を受けていないので、他のところのことは全く知りません。
私に関して言えることは、技術士試験の勉強だけで、一般教養試験の勉強を全くしなくても地方公務員試験に合格できたということです。つまり、私の受けたところは、たまたま私のような民間経験者を強く求めていたのでしょう。民間経験者を採用したいという強い意向のある自治体もあるということだと思います。
それから、入庁後の昇格に関しては、よく分かりませんが、重要な尺度の1つが地方自治六法に関する法令知識であることは間違いありません。少なくとも昇任試験は、事務職と土木職に分かれていませんので、技術的な問題は出題されないことになっています。技術力ゼロでも昇任には全く関係ありません。あとは、上位者のつける内申点とペーパー試験の点の重みがどのようになっているかですね。内申点もペーパー試験の点も実務能力を間接的に表しているような、いないようなというところが人物評価の難しさなのでしょう。
私の友人が、「市役所の技術系部署の課長以上は技術士でないとなれないことにすべきだ」と言っていたことをふと思い出しましたが、この考え方は面白いと思います。客観性があり、シンプルであり、こういう考え方は好きですね。公共土木事業における最高位の技術資格が技術士だと認められているので、それを発注する立場の職員に対して、この資格の取得を評価の1指標にするという道理は成り立つと思います。行き過ぎはいけませんが、技術士を条件の1つに加えるのはとても良いことだと思います。たぶん、気概のある技術職員はやる気になるでしょうし、自分を評価する人間は全員が技術士だとなれば、実務能力の評価に対する不満も減ると思います。いまの公務員の能力主義よりは、ずっといいと思いますね。

イマジン * 公務員 * 00:08 * comments(4) * trackbacks(0) * - -

コメント

イマジンさん、はじめまして。
ブログいつも拝見し、感心させられながら、参考にさせていただいております。
さて、公務員技術者の存在価値や役割などが、いま問われているのだと思います。
公共事業が年々縮小される中、ますます公務員技術者が果たす役割は何なのか、役所内部での評価や位置付けはどうなのかなど、考える場面が多いですね。
今回、私も技術士の筆記をやっと合格し、口頭の勉強中で、公務員技術者のあり方などを整理しているところです。
もちろん、イマジンさんが書かれた本も参考にさせていただいているところであります。でも難しい課題だと考えています。
イマジンさんが考えるような公務員技術者像を、私も目指していきたいと思います。
また、時々コメントさせていただきますのでよろしくお願いします。
Comment by 公務員技術者 @ 2007/11/18 9:12 AM
公務員技術者さん、こんばんは。
まずは筆記試験の突破、おめでとうございます。
それから、私の本をご購入いただき、参考にしていただけているというのは、うれしい限りです。
公務員になって2年半ですが、公務員の技術者は実力があれば、とても創造的な仕事で面白いということが分かってきました。先日、私の担当している橋梁補強工事で想定外のことが見つかって、その晩ひらめいた方法で、翌日、大幅な変更を指示し、解決したということがありました。コンサルを使わず(使えず)に調査、設計したものですので、自分で解決するしかなかったわけですが、こういう緊張感はコンサルでもゼネコンでも味わえませんね。
自分で調査して、設計して、積算・工事発注して、施工監理する。これをできるのは発注者だけです。よく耳にする昔のインハウスエンジニアというのは、こういう感じだったと想像しているのですが、少なくとも小規模工事を中心とする地方自治体は、このスタイルのほうが適していると思います。
いろいろな経験を積んで、公共土木事業に携わる技術者はこうあるべきだというものを整理し、高い志を持った若い技術者が道に迷わないような支援をしたいと思っています。
Comment by イマジン @ 2007/11/18 11:56 PM
イマジンさん。お世話になります。
 試験の記事読ませて頂きました。ありがとうございました。
 もう少し聞きたい所もありますが,ブログ上の制限や守秘義務があると思いますので我慢します。
 イマジンさんのみならず,コメントされた公務員技術者さんの様な高い志を持った方々が今後増えていくと期待しております。
 公務員技術者さんも口頭試験頑張ってください。
 イマジンさん,昇任試験合格おめでとうございました。
 今後もよろしくお願い致します。 ズバリの愛読者

Comment by ズバリの愛読者 @ 2007/11/19 12:29 PM
ズバリの愛読者さん、いつも応援していただきましてありがとうございます。励みになります。
今後ともよろしくお願いします。
Comment by イマジン @ 2007/11/20 7:02 AM
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