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チリ地震では新しい橋の崩壊が顕著だった・・・

ケンプラッツのニュースで、ちょっとショッキングなものがありました。
チリ地震の被害調査にいった日本調査団(日本地震工学会、土木学会、地盤工学会、日本建築学会の4学会合同調査団)の報告会が4月20日にあったそうです。
この報告によれば、今回のチリ地震で崩壊したのは、1995年以降にPFI(民間資金による公共事業)によって建設された橋梁に顕著だったそうです。
構造的な特徴は、横桁(端横桁、中間横桁)を省略したプレテンT桁(プレストレストコンクリートによるT形の主桁を用いた橋梁)で、桁の移動を制限するためのストッパーなどの構造物も省略されているとのことです。
被害の特徴は、主桁(写真を見る限り外桁)が曲げ破壊や圧縮破壊を起こして崩落しているものと、桁全体が横移動して橋台や橋脚上から外れて落橋しているようです。

古い橋が残って、新しい橋が崩落・・・あってはならないことですね。
国の将来のために、しっかりと説明責任を果たしてほしいと思います。

この記事を読んだだけでは本質的な問題がどこにあったのかわかりませんが、いろいろな部材の省略を許したということがどういう理由からだったのか、とても興味があります。

それから、十数年間供用してきても崩落は起こさなかったが、地震では主桁に脆性的な破壊を生じ、多数の崩落を起こしたということはとても興味深いと思いました。
まずこの事実から、竣工検査の難しさを感じました。竣工検査時に、耐震性能を検証することは難しいですからね。
同時に頭をよぎったのは、まだよかったかもしれないということです。この形式を採用し始めてからわずか十数年で巨大地震が発生したために、十数年間で過ちに気がつくことができたという見方もできるわけです。今回の地震があと5年遅かったら、あるいは10年遅かったら、もっと被害が大きかったということでしょう。

日本でもコストダウンを図るために新しい構造形式が出てきています。
その多くは、従来の構造形式を元にしながら、二次部材を省略し、代わりにその二次部材が担っていた機能を一次部材に持たせるように設計しています。
新形式の耐荷力については、実験等により十分に検証されてから、実橋での採用となっています。しかし、施工時に想定外のトラブルを生じているケースなどもあります。
チリ地震での教訓から学ぶこともありそうです。
失敗体験は、擬似体験でも教訓に変えることができますから、学べることはしっかりと学び、日本でも見直すべきことは勇気をもって見直していっていただきたいですね。
イマジン * 建設分野 * 06:00 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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