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ドイツの自転車交通(ズバリ改訂版の新コラム)

今年の技術士筆記試験問題の分析をしていると、「道路」と「都市計画」の2科目で、自転車交通に関する非常によく似た問題が出題されていることに気がつきました。しかも、どちらの科目でも過去に自転車交通が出題されたことはないように思われます。それだけ今自転車が注目されているということでしょうね。
私もこのブログで何度かドイツの自転車交通をご紹介し、日本の自転車交通の課題や目指すべき方向性などについて私見を書いてきました。そして、ちょうどいま、ズバリ!技術士新制度「建設部門」の攻略法の改訂版の執筆作業を進めておりまして、ドイツの自転車交通についてもちょっと紹介しておきたいなと思い、初版本にはなかった新コラムを1つ追加することにしました。
本当はもっと写真を入れたり、ドイツでの具体事例に対する私の分析をつけたりもしたいと思ったのですが、本のバランス上、1ページにまとめるのがいいと思って、ドイツの自転車交通の現状を私の視点で6点だけご紹介することにしました。ただ、この6点だけでも、日本とドイツの違いについて考えるヒントはたくさんあると思います。

平成20年度 「道路」の専門論文で出題された問題
近年、その特性から自転車交通が見直され、自転車利用の機運とともに自転車を取り巻く安心・安全な交通環境を求める声も高まっている。その背景及び現状の課題についてそれぞれ述べ、これらを踏まえて自転車を考慮した道路空間の実現に向けた取り組みについて、あなたの考えを述べよ。

平成20年度 「都市計画」の専門論文で出題された問題
我が国の都市において、自転車は交通手段として重要な役割を果たしているが、特に最近、市街地において自転車の利用に配慮した交通環境を整備すべきであるという議論がなされている。このような議論がなされるようになった社会的背景を指摘したうえで、自転車利用の観点から現状の交通環境の課題とその解決方策を述べよ。

コラム ドイツの自転車交通
 平成20年度の技術士試験では、「道路」と「都市計画」の2科目で、自転車交通が出題されました。環境負荷がほとんどなく、健康にもよい自転車が、いま注目され、そのありかたが見直されようとしています。今私の住んでいるドイツは自転車がしっかりと社会に根付いています。日本が見習うべき点も多いので、少しご紹介します。
ー蟾膺
 ドイツ人は必ず手合図をしています。右に曲がるときは右手を、左に曲がるときには左手を水平に伸ばし、自分の進行方向を車に知らせます。特に、左折(右側通行なので、日本の右折に相当)するときは、車と同じように車道の真ん中を通りますので、後続車に確実に意思を伝えないと、自分の身が危ないからということもあるでしょう。
∋劼匹發離悒襯瓮奪箸抜
 ドイツの子どもは9割以上がヘルメットをかぶって自転車に乗ります。そして、自転車の後部には高さ1mほどの棒が立ててあり、その先に旗をつけて目立つようにしています。これは義務ではなく、習慣だそうです。とてもいい習慣ですね。
親から子への交通ルール教育
 ドイツでは親子が縦列で自転車に乗っている姿や子どもに交通ルールを教えている光景をよく見ます。大人も子どももみんなしっかりとルールを守る社会ができている秘訣は、ここにある気がします。ただし、10才未満の子どもは交通ルール上歩行者扱いです。
っ麥悒泪福
 日本と違い、ドイツでは放置自転車は問題になっていません。大型スーパーが少なく、小売店がたくさんあって、その前に数台分ずつの駐輪スタンドが置かれていますので、自転車が一カ所に集中しにくくなっています。それでも駅や大学の近くには集中しますが、放置自転車は容赦なく撤去されるので、駐輪ルールがしっかりと守られています。
ゼ転車の利用環境
 ドイツは自転車道がよく整備されていて、車と自転車と歩行者が、それぞれ定められた所を通っています。自転車の通行帯は赤く着色され、交通量の多い市街地では、進行方向まで路面標示されています。もちろん自転車専用の通行帯のない道路もたくさんありますが、車の速度が抑制(制限速度30km/h)されていて、無理な追い越しやクラクションを鳴らす車もいません。だから、安心して自転車が車道を通ることができます。また、新幹線など一部を除いて電車やバスに自転車を持ち込むことができます。
取り締まりと罰則
 日本もドイツも実は法律(道路交通法)はほとんど同じです。異なるのは運用です。ドイツは道交法が順守されていて、取り締まりも行われています。自転車の歩道通行、逆走、無灯火、運転中の携帯電話などは10〜30ユーロの罰金が科せられます。
イマジン * ドイツの道路 * 07:12 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

デュッセルドルフの交通事情

久々にデュッセルドルフのことを書こうと思います。


まずは、バスです。日本では、トレーラー式のバス(連結されたバス)は見たことがありませんでしたが、ドイツでは普通に走っています。観光バスではなく、路線バスの多くがトレーラー式です。
私の印象では、日本ではどちらかというと、バスの小型化が進んでいて、利用者が少ないバス空白地をなくすように、小型バスが増えてきていると感じていましたが、ドイツでは逆なんだなあと思いました。


こちらは、デュッセルドルフ市内でよく見かけるバス停です。
屋根と椅子がバスを運行している会社によって設置されています。なんでこんなことを書くのかというと、日本ではバス会社はバスを走らせるだけで、バス停の看板以外は住民が(勝手に)おいたものだと言っている場合が多いからです。
基本的にバス停は道路の一部にあるので、道路管理者に占用許可をとって設置されているのですが、日本ではこのバス停を移設したり撤去したりする際に、よくトラブルが起きます。それはバス停に置かれている椅子等の処理です。道路管理者にすれば、バス停の施設の一部だと考えるのですが、バス停にある椅子はあとから(占用申請なしに)置かれたものがほとんどです。だから、バス会社は、バス停の移設(撤去)の際に、自分が設置(占用)したもの以外は、きれいにそのまま残していきます。
道路管理者が移設後の様子を確認しに行くと、古い椅子等が残されていて、バス会社に理由を聞くと、上記のことを説明され、椅子を処分することはできないと言われます。道路管理者が発行する占用許可書に椅子等もバス施設の一部とみなす旨を一文入れておけば解決する話ですが、なかなか・・・なんですよね。
少し脱線しましたが、この写真に戻ります。
このバス停だけのことなんですが、私が気になっていることがあります。それは、視覚障害者用誘導ブロック(通称、点字ブロック)のことです。自転車の通行帯のところに停止ブロックを入れてとてもきっちりと設置されているんですが、向かう先がただの垣根で何もないんです。視覚障害者をどこへ誘導しているのかさっぱりわからない不思議な点字ブロックなんです。
まあ、こんなことを書いても誰にも答えはわからないと思いますが。


それからこちらは、よくある駐車スペースです。
で、写真ではわかりにくいのですが、写真中央の街灯に駐停車禁止マークがついていて、手前向きの矢印も書いてあります。これは「ここまで駐停車禁止」という道路標識です。時間制限等はついていませんので、いつでも有効な駐停車禁止です。なのに、駐車スペースがあります。
こういう矛盾した駐車禁止&駐車スペースがけっこうたくさんあって、私はたいてい駐禁標識を無視して駐車しているのですが、一度、車をおいた途端にとても大柄なドイツ人の男性が近づいてきて、駐車禁止の標識を指さして怒鳴られたことがあります。駐車スペースはあるけど、駐車してはいけないということなんでしょうね。もしかして、個人の土地?とも一瞬考えましたが、その横に歩道があるので、やはり公道の一部でした。ん〜考えても意味がわからないので、次にいきます。


こちらも駐停車禁止の標識が見えます。写真ではわかりにくいですが、正面の車の手前に「ここまで駐停車禁止」の標識があり、その途端、路上駐車でいっぱいになっている様子です。
そして、写真左側はUバーン(地下鉄、だけどここは地上を走行している区間)の駅です。つまり、自宅から車で来て、ここに車を停めてUバーンに乗ることもできるんです。日本では考えられませんよね。
それと、駅のつくりですが、とてもシンプルですよね。ただマウントアップしてあるだけです。日本では改札口のない駅というのは、想像しにくいですよね。
日本とドイツでは、「検札」ということに対するアプローチが大きく違うと感じます。日本人は「確実に運賃を徴収すること」を第一に考えていると思いますが、ドイツ人は「検札行為が乗降の妨げにならないこと」を第一に考えているのだと思います。
ドイツの検札は、私服検札員がたまに抜き打ちで切符の提示を求め、切符を持っていない者には高額の罰金が科せられるというシステムを取っています。私はドイツにきて間もない4月に一度この抜き打ちの検札を受けたことがありました。定期券を持っていたので大丈夫でしたが、突然だったのでビックリしました。


こちらは、デュッセルドルフ中央駅です。奥の建物がDB(ドイツ鉄道)の駅舎で、その手前にSバーン(LRT)の駅がいくつもあります。
日本と違うのは、駅に車で送り迎えをしている風景を見たことがないことです。LRTとバスによる公共交通網がしっかり整備されているので、車で中央駅まで送迎する必要がないんですね。


こちらは、電動車椅子が歩道を通っているところです。偶然に見かけました。
ここはお店が並んでいる通りなので、自転車がたくさん停まっているし、買い物カートを押している人もいて、とても通りにくそうですね。でも、この車椅子の方は結構慣れているようで、気にせずにどんどんいっていました。

まとまりのないことをダラダラと書いてしまいましたが、どれも日本とは違う文化を感じましたので、ご紹介いたしました。
イマジン * ドイツの道路 * 08:11 * comments(4) * trackbacks(0) * - -

ドイツの道路:ラウンドアバウト

昨日に続いて、ラウンドアバウト(Round About:RA)について書きます。


実は昨日ご紹介しようとかなとも思っていた写真なんですが、ほかに書きたいことがあったので今日にしました。この写真は、デュッセルドルフの北25kmにある工業都市デュースブルクで昨日見かけたRAです。
デュースブルクはデュッセルドルフとともに、ルール工業地帯の中核をなす大工業都市です。世界有数の河港としても有名です。

私がSバーン(Straßen Bahn、路面電車。英語圏でいうLRTのこと)の通る道路を車で走っていると、カーナビの画面にRAが出てきたので、一体どうなるんだと思ったら、何のことはない、Sバーンはセンターサークルのなかを突き抜けて通っていました。大胆ですねえ。
ここは交通量はあまり多くないと思いますが、トラムの通過中にRA内にいる車のことを考えると、少し危ない気もします。

帰宅後、地図で確かめてみるとこうなっていました。

交通量が少ない割に大きな直径(約80m)のRAにしているのは、トラム通過中に停止車両が滞留できる空間を確保するためなんでしょうね。

ついでに、この周辺を航空写真で見てみましたら、結構たくさんRAがありました。
交通機能上の理由でなく、街区道路の1つのデザインとしてRAを取り入れているのではないかと思われたものを最後にご紹介します。上のRAから南に3kmのところにあるRAです。うちの近くにないだけで、やはりドイツにはけっこうたくさんあるんですね。


少しカテゴリを整理しました。
「ドイツの道路」というカテゴリを新設して、「ドイツの風景」から分離させたほか、記事の少なかったカテゴリのいくつかを統合再編しました。
イマジン * ドイツの道路 * 01:22 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

ドイツの道路:ロータリーとハンプ

今日もドイツの道路についてご紹介します。


これは、小さなロータリーです。欧米ではラウンドアバウト(この例はちょっと小さいですが)というと、日本では聞いていましたが、ドイツでどのように呼ばれているかは知りません。
ロータリーというと、日本では駅やバスターミナルくらいにしかありませんが、欧米には多いと聞いていました。ですが、ここデュッセルドルフではあまり見かけません。私が唯一みつけたのが、この小さなロータリーです。ただし、このロータリー、なかなか工夫されているなと思ったので、ご紹介することにしました。
下の写真を見てください。


これは、ロータリー側から撮った写真です。
この枝道には、ハンプ(凸部。この場合、上がるだけだからマウントアップといったほうが正解かな)が設けられています。実はメインストリートから、このロータリーに入ってくるところにもハンプが設けられていて、この写真の枝道はメインストリートから見ると二段上がった形になっています。
このロータリーに接続する4本の枝道は、メインストリートと接続する道、幼稚園等に接続する道(上の写真)、公園(以前にご紹介したインディアンプラッツ)に接続する道、10戸ほどの住宅に接続する道、の4本になっていて、いずれも通り抜けはできない行き止まりの道です。
幼稚園や公園につながる道路なので、最徐行を促すために、このような手の込んだデバイスを採用しているんですね。
十字交差でもいいところですが、ロータリーを用いることで、死角が少なく、すれ違いも容易になっています。ロータリーにはこういう使いかたもあるんですね。ハンプの組合せかたも上手です。


こちらは道路とは関係ありませんが、上記の幼稚園と一緒にある恵光寺というお寺です。すごく奇麗ですよね。私のお気に入りの場所の1つになっています。ちなみに、ここにある幼稚園の名前は、恵光幼稚園といいます。


少し脱線しましたが、元に戻ります。
こちらは、ハンプです。日本のハンプと同じように住宅地内(コミュニティーゾーン)の道路に設けられているものです。使いかたは日本と同じですが、色彩が違いますよね。日本のハンプは、赤や青などとても目立つ原色に塗られているものがほとんどですが、こちらのハンプは目立ちません。
ハンプはドライバーに不快感を与えることで速度を抑制するためのものですので、遠くからでもドライバーに視認しやすくカラー舗装にする必要はないと思いますね。メンテナンスや景観を考えてもこれでいいと思います。日本はちょっと凝り過ぎているんじゃないかな。


イマジン * ドイツの道路 * 03:46 * comments(4) * trackbacks(0) * - -

ドイツの道路:狭さく

今日は、ドイツのコミュニティーゾーン等で用いられている物理的デバイスについて、ご紹介しようと思います。といっても、いろいろなデバイスがありますので、今日はそのうち“狭さく”だけをご紹介します。


私はドイツに来てからずっと、ドイツ人は狭さくの使いかたが大胆かつ巧みだなあ、と感心しています。日本で用いられている狭さくは、住宅地への入口に設けたり、通り抜け車両に対して障害を付与するために使われたりしていますが、メインストリートに設けられることはあまりありません。
しかし、ドイツではメインストリートにこそ狭さくが積極的かつ大胆に用いられているんです。非常に効果的でうまいです。
上の写真は、Düsseldorfer Straßeというラインクニー橋につながる並木道に用いられている狭さくです。あるいは、シケイン(クランク)といったほうがいいですかね。最近設置されたもののようです。
日本で設置されている狭さくやシケインは、ほとんどが道路の側方から車道をいじめていく構造ですが、ドイツでは道路の中央から車道をいじめる構造のほうが多いです。路駐天国状態のドイツでは、道路の側方にはいつも路上駐車という障害物があるので、狭さくやシケインの効果がでないのでしょう。それと、日本のように中央線のないような小さな道路に設けているのではなく、2車線以上ある大きな道路に対して行っているので、側方から車道をいじめても対向車線側にはらみだして走行されるため、効果がない上、かえって危険を増大させかねないからでしょう。それだけ、大通りへの対策が多いということです。日本とはまったく違います。


一昨日ご紹介した、Arnulf Straßeというバス路線に設けられている狭さくです。
こちらは、全部で4車線ある大通りです。双方1車線ずつを減じて片側1車線にし、しかもこのデバイスでできた交通島(中継島)を利用して、横断歩道を設置しています。ドイツでは(という言いかたもヘンですが)、横断歩道で待っている人がいたら、車は停止しなければなりません。これは厳しく取り締まられているようです。
実は日本でも同じルールなんですが、警察の取り締まりは皆無といっていいですね。私は自治体職員だったときには、よく公用車を運転していましたが、公用車が横断待ちしている人に気付かずに通り抜けてしまうと、「公用車(公務員)が交通ルールを守っていない」って市民からの電話がかかってきていました。


こちらは、以前にご紹介しました日本人通りと呼ばれるインマーマン通りの1つ裏のFriendrich Straßeという通りで、あまり大きな通りではありませんが、Uバーン(地下鉄)が地下を通っている通りです(ヘンな日本語になってますが、地下鉄が地上を走っている区間が長いので)。
ここでは、駅に降りるための階段の出入り口を道の真ん中にして狭さくとして利用するとともに、横断歩道の交通島(中継)としても利用しています。

一見同じ”狭さく”でも日本とはまるで使いかたが違いますね。見習うべき点が多いと思います。
イマジン * ドイツの道路 * 01:55 * comments(3) * trackbacks(0) * - -

ドイツの自転車交通3

3回連続になりますが、今回も自転車交通について書きます。


これはKarl Straßeという大きな道路です。デュッセルドルフ中央駅のすぐ近くを通っているので、車の交通量も歩行者も自転車もかなり多いところです。
ここでは、自転車の通行帯は車道側にとってありますね。


こちらもKarl Straßeですが、より駅に近いところです。
ここには右折車専用の車線があるため、直進の自転車は右折車用の車線と直進車線の間の位置になっています。怖いですね。日本ではまず見かけない道路構造です。


こちらはBismarck Straßeという小さな道路がKarl Straßeに接続するところです。
一瞬「何だこれ? いったいどういうことだ」って考えてしまいますよね。この写真だけでは確かに意味がわからないので、補足説明します。
ここは、大きな道路(主道路:Karl Straße)と小さな道路(従道路:Bismarck Straße)の十字交差点です。Bismarck Straßeからの流入車は、直進と左折が禁止されていて、右折のみに制限されています。しかし、自転車は制限されていないので、直進と左折の自転車は、写真中央のところで待ち、信号が青になったら、そのまま真っ直ぐ交差点に入っていけるようになっているのでしょう。右折の自転車については、路面標示が何もないのでわかりにくいですが、たぶん右折車用の車線の右寄りに進めということだと思います。でないと、危ないですからね。
それと、停止線の位置ですが、車の停止線よりも前に自転車の停止線がありますね。これは停止している間に、車から自転車を視認しやすくするためでしょうか。右折の車が、直進や左折の自転車を視認する必要はないと思いますが、どうなんでしょうか。まあ、ここではちょっと意図がよくわかりませんが、ほかのところでは、こうしておくと、自転車を巻き込んでしまう接触事故は減るように思いますね。面白い工夫だと思います。

このあたり、いずれも日本ではほとんど見ることのできない、通行方法、交通制御ですよね。
いや、そうじゃないのかな?
今月1日に道路交通法が改正(施行)されましたね。「後部座席のシートベルト義務化」の話ばかりが注目されていたように思いますが、実はこれに「自転車の歩道通行要件明確化」と「高齢者のもみじマーク(通称)表示義務化」を加えたのが3つの柱でしたね。
で、今、日本の道路は「自転車の歩道通行可」とかいう標識がいっぱい立っているということですか?
これがないと自転車は歩道を通行できないということですから、たくさんつけてもらわないと自転車利用者はとても困ってしまいますよね。たぶん、青い標識に自転車と歩行者の絵があるやつですよね。この標識のない道路では自転車が車道を走ることになるので、ドイツのような交通制御が日本でも取り入れられているんでしょうか。

日本がどうなっているのか見えないから、帰国する頃には(いろいろな意味で)浦島太郎になっているようで恐ろしいなあ。かといって、ドイツにいるあいだ日本のことばかりに関心を持っていたら、もっとおかしいんだけど。
イマジン * ドイツの道路 * 02:56 * comments(4) * trackbacks(0) * - -

ドイツの自転車交通2

まちかど探検隊さん、Rhein Brücke というホームページに、自転車のことが詳しく書いてありました。
ときどき見ていたページなんですが、こんな記事があるのには、今まで気が付きませんでした。
偶然見つけたので、紹介します。

まず、私がコメントに書いた、自転車の左折が図解されていました。すごいでしょ。私にはちょっと無理ですね。怖い。


それから、自転車の罰金一覧表もありました。すごいですね。

「走行義務違反」には、手信号も入っていそうですね。
それから、自転車走行中の携帯電話使用は15EUROの罰金なんですね。これは驚きました。携帯電話でしゃべりながら、車を運転しているドイツ人はかなり多いので、日本では違反だけど、ドイツではOKなんだと思っていました。自転車での携帯が罰金なら、きっと車もNGですよね。

イマジン * ドイツの道路 * 06:44 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

ドイツの自転車交通


デュッセルドルフの市街地の写真です。
台車を押して歩いているのは、郵便配達の方ですが、それはおいておいて。今日は、まちかど探検隊さんのリクエストにお応えして、ドイツの自転車事情について書こうと思います。
デュッセルドルフでは、自転車の通るところが車道側にある場合は、だいたいこの写真のように路面標示されていて、進行方向がはっきりと示されています。そして、交差点内でも流入から流出に向けて、しっかりと誘導標示されています。自転車のことをよく考えた道路構造になっていますね。日本の道路とは大違いです。
標示されているマークは、日本の横断歩道の自転車横断帯のところに標示されているマークとほぼ同じですが、意味は全く違いますね。ドイツは自転車道のベクトル標示、日本は横断歩道での自転車の横断位置の標示です。

あ、そうそう、自転車の話から脱線して申し訳ないのですが、この写真がわかりやすいので、1つ、いや2つ説明させてください。
1つめは車の停止位置の話です。ドイツの車はほぼ完全に停止線の位置での停止を守っています。これは、停止線よりも前で止まると歩行者の死角ができて危ないとか、大型車が曲がってくるときに曲がりきれなくならないように控えているとか、そういった理由でドライバーが自主的にルールを守っているのではなく、ルールを守らざるを得ないからです。
信号機を見てください。交差点の向こう側(流出側)には信号機はありません。停止線のすぐ前(というか上)にしか信号機はないんです。だから、停止線よりも前にでてしまうと、信号機が見えません。しかも交差方向の信号機を覗こうと思っても、それも見えません。だから、停止線のところで止まって、じっと自分(交差点流入部)の信号機を見て待つほかないのです。
実に合理的だと思います。さすがはドイツ人!

それと、2つめですが。実は1つめの話と密接に関わっているのだろうと思うのですが、信号現示が日本とは違います。写真では赤と黄色が点灯していますが、これは赤から青に変わるところです。日本の信号は、青→黄色(やや長い)→赤→青・・・と変わっていきますが、ドイツの信号は、黄色(短い)→青→黄色(やや長い)→赤→黄色(短い)・・・と変わります。赤の次に、一瞬黄色になるのです。
ドイツ人はハンドルを握ると人格が変わると言われています。赤から黄色になった瞬間に、ほとんどの車が発進します。見切り発進です。青になってから少し発進が遅れただけでよくクラクションを鳴らされますが、たぶん、ドイツ人は黄色から青になったときには、すでに発進してるのが普通だと思っているためでしょう。日本人の感覚だと、ちょっと危ない感じがしますが、青から黄色に変わる時は、逆になります。ドイツ人は黄色で交差点に入っていくことがほとんどありません。すぐに止まります。日本人は、黄色になったらブレーキではなく、アクセルを踏む人も多いですよね。この辺り、国民性の違いを感じます。ちなみに、日本人はよくこれ(黄色で交差点に流入)をやって、信号無視を取られるようです。


こちらはうちの近くにある比較的大きな道路です。バス路線になっています。
この写真のように自転車の通行帯が歩道側にある場合は、路面が赤に着色されています。しかも、律儀なドイツ人らしく、植栽帯の土のところまで着色されています。ただ、利用者の立場からすると、植栽帯のところは小石が敷き詰めてあって、自転車のタイヤが横滑りして危ないので、ここは通りたくありません。この写真にも自転車に乗ったドイツ人女性が写っていますが、着色されたところではなく、歩道のところを走っています。これは、植栽帯ですべるのを嫌ってのことでしょう。それでも、歩行者がいる場合は、ちゃんとこの赤いところを走っています。


この写真もうちの近所で、Uバーン(地下鉄)が地上を走行している大きな道路です。
私が立っているところは、自転車の通行帯ですが、この交差道路の向こう側では歩道が狭くなって、自転車の通行帯が歩道部にはありません。自転車通行帯が車道側にシフトしているところです。この先、自転車は車道側を走ってね。という合図を送るために、写真手前のところで自転車通行帯をカーブさせて、自転車を車道側に送りだすような構造にしています。
おそらく、日本の技術者が設計したら、写真手前のところではカーブさせずに、真っ直ぐにしておいて、交差道路(1段下がったところ)におりてから、(自転車が自由に走行して)車道側にシフトしてもらえばよいと考えると思います(違いますか、まちかど探検隊さん。ここは道路設計のプロの意見を聞きたいですね)。
ちなみに、ここに関しては、車道側にシフトして走っていく自転車はほとんど見たことがなく、皆さん狭い歩道のほうに走って行ってます。ここは車道の車線幅が狭くて、自転車が車道に出ると、完全に車の通行を止めてしまいます。自転車の運転者自身もかなりの恐怖感があるでしょう。わかりやすく言うと、日本の道路の状態になっているから、ルールを破っても歩道を通っているということです。

まちかど探検隊さんのリクエストだったせいか、ちょっと日本の道路に対して批判的になってしまいましたが、路面の仕上がりは別として、道路構造については日本人よりもドイツ人のほうがよく考えていると感じます。
ほかにもいろいろ書きたいことがありますが、今日はここまでにしておきます。
イマジン * ドイツの道路 * 03:26 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

自転車の罰金

デュッセルネットという掲示板に面白いトピックが立っているのを見つけました。
最近、自転車の逆走取締りをしているという話です。
スレッド(トピック主)は、「自転車道を反対方向に走って警察に15EUROの罰則切符を切られた」ということを書きこんでいます。
しかも「実は、50メートルほど手前で、すでに自転車に乗ったままで呼び止められているお兄さんと制服を着た警官の姿が見えピーンときたのです。その時、思わず引き返そうかと思ったのですが、パトカーが止まっているのも見えたので、追跡されると困ると思い、馬鹿正直に罰金を払うために自転車で警官のところまで走った次第です」と書かれています。とても真っ直ぐな方ですね。
日本では、駅前などで放置自転車の強制撤去をやっていますが、逆走で罰金というのはないですよね。
以前にどこかに書いたと思いますが、自転車に乗っているドイツ人は実に律儀です。自分が曲がる方向をこれでもかというくらいアピールして、車に知らせています。
もしかしたら、これもやらないと罰金なんですかね。
自転車に乗り始めて1カ月ほど経ちましたが、ドイツの自転車に関するルールを知らないので、今日は自転車の交通ルールについて、調べておこうと思いました。
イマジン * ドイツの道路 * 00:15 * comments(3) * trackbacks(1) * - -

みちの名前

ライン河下りのガイドさんから、いろいろなことを教えていただきました。こういうことは個人旅行にはない、団体ツアーならではの特典ですよね。

●アウトバーンという言葉の意味
アウトバーン(Autobahn)のAutoは自動車で、Bahnは軌道という意味だそうです。
初めて知りました。私はぼんやりと、アウトは英語のOutで、まちの外(人の住んでいないところ)という意味だろうって思っていましたが、自動車だったんですね。そして、後ろに付くのは道路を意味するシュトラッセ(Straße)ではなく、一般に軌道の意味で用いられるBahnなんですね。直訳すれば、「自動車用軌道」です。確かに速度制限なしで、まっすぐなあの高速道路は、自動車用軌道というイメージにピッタリですね。

●道路の名前と路線番号
日本の道路には、国道○号、県道○号などの路線番号がついています。そして、大きな道路には、○○道や○○線、○○通りなどの名前もついています。しかし、市道にはほとんど名前がついていない(知られていない)ですよね。一応、市道○○線支線○号などの名前は付いているのですが、これは道路管理者(市役所)が付けている管理用の路線名に過ぎず、郵便屋さんや運送屋さんに言っても通じません。市民から見れば、市道は名無しと同じです。
一方、ドイツでは、市道には○○通りなどの名前が付いていて、○号などの路線番号はなく、アウトバーンには○○通りのような名前がなくて、○号という路線番号だけが付いています。日本とはほぼ逆ですね。そして、市道の名前は必ず現地に表示されていて、それが住所にもなっています。このあたり日本も見習うべきだと思います。
それと少し脱線しますが、住所の付け方は、「○○通り△番」ととてもシンプルでわかりやすいのですが、さらにわかりやすいのは、道路の右側が偶数番地なら、左側は奇数番地と、道路の左右で偶数か奇数かをはっきり分けているんです。だから、住所から友達の家を探しだすのはとても簡単です。
それから、アウトバーンですが、こちらの路線番号の付け方もとても工夫されています。まず、路線番号が一桁のアウトバーンは最重要路線で、二桁はその次に重要な路線、三桁は上位路線間の連絡道路とされているそうです。ここまでは、日本とよく似ていますね。そして、私が面白いと思ったのはここからなんですが、基本的に南北に走る路線には奇数の、東西に走る路線には偶数の路線番号がついているそうです。これはいい考えですよね。行きたい方角さえ確かなら、適当に走ってもある程度の確度で目的地に近付けます。
ちなみに昨日のライン河下りでは、南のほうに行ったのですが、行きは3号線を南下し、帰りは61号線を北上しました。これは細長い島国の日本には馴染みにくいのかもしれませんが、面白いと思いました。

私にとっては、市道の話もアウトバーンの話も面白かったのですが、つい二月ほど前まで地方自治体で道路を管理していた立場だったので、市道のありかたはとても勉強になりました。
・市道にすべて名前が付いていて、それが目立つように現地にちゃんと表示されている。
・そして、自分のうちの住所がその市道名になっている。
この2つのことは、市民に愛着を持って道路を使っていただく上で、非常に重要なことだと思いました。
ゴダイゴの歌に「ビューティフル・ネーム」という名曲がありますが、名前ってすごく大事だと思いました。名前もわからない道路に愛着はわきませんものね。
イマジン * ドイツの道路 * 06:28 * comments(2) * trackbacks(0) * - -
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